建物診断センターBIG|株式会社わを

プロが解説 建築仕上診断技術者の有資格者が行う外壁調査の全貌を公開

こちらの記事では、外壁打診調査の全貌について解説します。外壁打診調査の行う時期や必要性、調査方法など有資格者が知っておくべき内容をご紹介。外壁打診調査について詳しく知りたい方はぜひ参考にして下さい。



◎目次

  • 外壁打診調査とは何か
  • 外壁打診調査を行う時期
  • 外壁打診調査の必要性
  • 外壁打診調査を行うには資格は必要?
  • 外壁タイルが落ちてしまう理由
  • 年数の経過
  • 施工不良
  • 温度や湿度
  • 振動
  • 外壁打診調査の種類
  • 赤外線調査
  • 打診法
  • 打診法の調査方法
  • 足場
  • 高所作業車
  • ゴンドラ
  • ブランコ作業
  • 外壁打診調査を実施しないといけないの?
  • 建築基準法違反になる恐れ
  • 通行人にけがをさせる恐れ
  • まとめ

 

 

・外壁打診調査とは何か

外壁打診調査とは、外壁の損壊レベルを調査することをいいます。外壁打診調査を実施することで、未然に崩壊を防ぎ、歩行者などに被害が出ないようにする目的で実施します。建築仕上診断技術者の有資格者が知っておくべき内容について詳しく見ていきましょう。


・外壁打診調査を行う時期

外壁に異常を見つけたときはすぐに調査を実施します。また、外壁に異常がなくても、竣工や外壁改修から10年以上経過していても調査が必要です。これらの条件でなければ、外壁打診調査を実施しなくても法律的には問題ありません。


・外壁打診調査の必要性

外壁は自然現象によって劣化していきます。雨風を受け続けると、外壁は劣化するので、それを調査する必要があります。放置し続けると、外壁にひびが入ったり、表面に白い粉が浮き出てきたり、タイルが浮いたりします。このような問題が生じた際には、外壁打診調査が必要となってきます。


・外壁打診調査を行うには資格は必要?

外壁打診調査を実施するには特に資格を必要としません。ただし、外壁打診調査協会が認める資格を持っている又は調査実績が複数ある会社に依頼することをおすすめします。

又調査の結果をもとに改修工事や部分的な補修工事等も検討する場合は、普段外壁工事をおこなっているものが調査を行うかどうかが重要になってきます。調査の目的に合わせて依頼する会社を選ぶことが大切です。


・外壁タイルが落ちてしまう理由

外壁のタイルが落下し、歩行者に当たると大きな問題となります。タイルが落下するのは非常に危険です。では、なぜタイルが落下するのでしょうか?タイルが壁に張り付いている状態でも、時間とともに浮いてくることがあります。タイルが浮くと、隙間が生じ、タイルが落下する原因につながります。以下の内容はタイルが落下する原因となります。


・年数の経過

年数が経過すると、付着力が下がり、タイルと外壁に隙間が生じます。隙間が生じることで、タイルが剥がれ落ちる原因となります。経年劣化は必ず起こるので、定期検査が必要です。


・施工不良

外壁にタイルを貼る前に、外壁を洗浄してからタイルを貼っていきます。外壁を貼る前にきれいに汚れを落とさないと、タイルがすぐに落下してしまう原因になります。施工不良によりタイルがはがれやすくなる場合があります。


・温度や湿度

高温や湿度などの差により、タイルが剥がれ落ちる原因につながる場合があります。温度や湿度変化が起こると、粘着物にダメージが与えられ劣化の原因になります。


・振動

建物が振動することにより、タイルの浮きに影響を及ぼします。強風や地震などが原因のひとつです。


・外壁打診調査の種類

外壁打診調査の種類は大きく分けて2つあります。赤外線カメラを利用した「赤外線調査」と専用の道具を利用して音で判断する「打診法」に分けられます。この2つの特徴について詳しく解説していきます。


・赤外線調査

赤外線調査は、赤外線カメラを使用して外壁の温度差で判断する方法となります。赤外線を利用することで、温度の高い場所と低い場所を判別し、タイルの異常部(浮き)を確認できます。赤外線法での良い点は、コストが低い点です。使用する道具なども少なく、調査費用を大きく抑えられるのがメリットの1つ。ただし、打診法と比べると、建物の状況により精度にばらつきがあるというデメリットがあります。

また、雨がふると調査は行えない為、天候に左右されます。費用を大きく抑えられますが、精度のばらつきや天候に影響されるのが赤外線法の特徴です。


・打診法

打診法は、打診棒でタイルをたたき音で浮きを確認する方法です。タイルをたたくと、浮いている箇所とそうでない箇所では音が違います。外壁内部は、空気の層でできているので、タイルの浮きがあれば、高い音がします。赤外線法と比べれば精度が高いです。

ただし、一般的には足場仮設が必要になるため、赤外線法と比べると費用がかかります。人間の手で確認するので、費用だけでなく時間もかかるのが特徴的です。


・打診法の調査方法

赤外線法は足場を作る必要はありません。基本的には、赤外線カメラで地上から撮影するだけで確認できます。打診法では、足場かけるなどさまざまな方法で実施されます。打診法の具体的な方法についてみていきましょう。


・足場仮説

外壁の周りに足場を作り、その上に乗った状態で外壁調査をする方法です。足場を設置する費用や時間がかかるのが特徴的で、大規模な工事などでよく利用される方法です。


・高所作業車

高所作業車を利用する場合は、足場を作る必要はありません。高所作業車のプラットフォームに乗って作業します。道路使用許可証や警備員などを必要とし、費用が高くなる傾向にあります。また、狭い道路では作業ができないことがあります。


・ゴンドラ

ゴンドラは建物の屋上からゲージを吊るし、そのゲージに乗り込んで作業する方法です。都会の高層ビルなどで、よく採用されています。この方法の特徴は、設置費用が高く、風に弱いというデメリットがあります。場合によっては道路使用許可証なども取得しなければゴンドラ作業はできません。


・ロープブランコ作業

産業用のロープを上から垂らし、それを使って外壁調査をする方法です。足場を作る必要がなく、道路使用許可証も必要ないので、比較的安価に作業を行えます。ただし、建物の形状などによっては、他の方法よりも費用が高くなる場合もあります。


・外壁打診調査を実施しないといけないの?

外壁打診調査は必ず実施しなければいけないのでしょうか。

外壁打診調査を実施すると費用がかかるので、実施したくないと思うかもしれません。ですが、外壁打診調査を怠ると罰則があるケースがあるので注意が必要です。


・建築基準法違反になる恐れ

建築基準法 第十二条には特定行政庁に特定建築物の所有者または管理者から定期的に検査・報告をしなければならないとされていて、外壁打診調査の罰則は建築基準法に定められています。

建築基準法 第百一条では、「次の各号のいずれかに該当する者は、百万円以下の罰金に処する。」とされています。

「二 第十二条第一項若しくは第三項(これらの規定を第八十八条第一項又は第三項において準用する場合を含む。)又は第五項(第二号に係る部分に限り、第八十八条第一項から第三項までにおいて準用する場合を含む。)の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者」

引用:建築基準法 | e-Gov法令検索

虚偽の報告や、定期報告をしない場合は、罰金の対象となります。


・通行人にけがをさせる恐れ

外壁打診調査を実施しないと、通行人にけがをさせる恐れがあります。もしタイルが剥がれ落ち、通行人に接触してしまうと罰金よりも大問題です。定期的に外壁調査をすることで、事故を未然に防ぐことができます。今現在、外壁に問題がなくても、外壁の状態を知る意味で、定期的に外壁調査を行うことをおすすめします。


・まとめ

外壁打診調査についての必要性や方法を解説させていただきました。外壁打診調査には、「赤外線法」か「打診法」があり、どちらにもメリットデメリットがあります。また、外壁にひびが入っている状態で放っておくと、通行人に被害が出る可能性があります。定期的に外壁を調査することで、事故を未然に防ぎ、安全な外壁を保つことができるでしょう。

  • 外壁調査豆知識​

高所での赤外線による外壁調査の利点

関東での赤外線による外壁調査

足場のいらない、赤外線を用いた外壁調査

赤外線診断による外壁調査とは

赤外線装置による外壁調査は低コストなのがメリット

赤外線を使った外壁調査は低価格で調査が可能

赤外線による外壁調査の費用について

赤外線による外壁調査に要する期間はどれくらいか

赤外線によるマンションの外壁調査について

赤外線での外壁調査の単価について

茨城県の建物の外壁調査においての赤外線調査について

築年数に応じて外壁調査をする

福岡県の建物を赤外線で外壁調査をする

神奈川県で赤外線を使った外壁調査をするには

横浜市の建物の外壁調査で赤外線調査をする

栃木県での赤外線による外壁調査

東京都の建物を赤外線で外壁調査する

札幌市の建物の外壁調査で赤外線調査をする

新築でも外壁調査はしたほうがいい!?

愛媛県の建物を赤外線で外壁調査をする

建築基準法による定期報告と外壁調査

建物の安全性を維持するには赤外線による外壁調査を

定期報告で外壁調査を実施する必要があります

大阪市の建物を赤外線で外壁調査をする

外壁調査は調査実績が高いところを選びたい

外壁調査は10年目で行う義務がある?

外壁調査の種類と赤外線による全面調査のメリット

外壁調査の相場について

外壁調査の方法を比較すると

外壁調査の実施時期は法令で定められている

外壁調査の定期調査について知っておきたいこと

外壁調査に赤外線を利用するメリットとは

外壁調査と法改正の関係とは

外壁調査で劣化具合を確認する

外壁調査でコンクリートの劣化を早期に発見する

埼玉県で赤外線を使って外壁調査をする​

名古屋市の建物を赤外線で外壁調査する

千葉県の赤外線の外壁調査について​

モルタル外壁の外壁調査と改修工事

ビルにおける赤外線外壁調査の流れ

タイル崩落を防ぐため赤外線や打診による外壁調査を

  • 外壁工事豆知識​

関東で外壁工事業者を探すなら比較をすること

資格を確認すれば悪質な外壁調査を避けられる

茨城県の外壁工事の業者はWEBでチェック

群馬県の外壁工事の実態とは

神奈川県の外壁工事業者の選び方

特殊建築物は外壁を打診・点検する義務がある

特殊建築物の外壁打診検査について

栃木県で外壁工事をするには

東京都で外壁工事をするには

札幌市で対応してくれる外壁工事

建築基準法による外壁打診調査

安心できるマンションの外壁工事について

外壁調査の方法について

外壁調査における仕様書の目的

外壁工事の期間はどのくらいか

外壁工事の周期を知っておこう

外壁塗装の定期報告を打診する

外壁の漏水調査を依頼する

埼玉県で外壁工事会社を選ぶ場合​

千葉県での外壁工事会社の選び方

マンション外壁のひび割れの原因と修繕のタイミング

マンションの外壁調査について

マンションの外壁は打診検査で調査します

マンションの外壁に使用されるタイルについて

ビル外壁のリフォームについて

ビルの外壁補修を安くしたいなら

ビルの外壁やタイルの劣化を感じたら

ビルの外壁の種類について

ハンマーによる外壁の打診調査について

タイルなどを使った外壁では打診検査で安全性を確保

クラックと外壁工事について

  • 豆知識

鉄筋の建物等の外壁調査と改修工事について

赤外線調査とは

赤外線カメラで外壁を調査する

赤外線によるひび割れ調査とは

無足場工法とは? 外壁補修で使われる足場を組まないメリット・デメリットの紹介

外壁調査はどう行う?ゴンドラを用いて行う打診調査について詳しく解説

外壁調査の方法について、業者の選び方から方法まで徹底解説!

外壁調査の定期報告の種類と頻度を徹底解説

外壁調査で用いられる打診棒はどんな道具か

外壁打診調査とは?特殊建築物の調査範囲と方法についても解説

外壁塗装の大規模修繕って何をするか分かりますか?目的から工事内容まで幅広く紹介

外壁の打診調査はどのように行われるのか

壁を地震に強いタイプに変えて地震対策

壁の補修は小さいうちに行えば短期間で終わる

壁の耐震が気になり地震のひびに備えたい

壁の下地を調査する理由と方法

壁にクラックが出来てしまう原因

壁にできるクラックと修理の方法

地震による壁のひび割れへの構造別対処

地震による一戸建てやマンションのひびでの業者選び

地震で壁に亀裂が入っていないか確認

住宅の壁のクラックについて

モルタル壁はクラックにより住宅の強度を調査

モルタル壁、地震による被害を調べるには

マンション・アパート 外壁補修工事の期間はどれくらいかかる?工事期間・費用の相場について解説

マンションの壁のクラックを調査する方法

プロが解説 建築仕上診断技術者の有資格者が行う外壁調査の全貌を公開

ドローンによる外壁点検について解説!メリット・デメリットから従来と何が違うのかが分かる

コンクリート壁の地震によるひび割れ

コンクリート壁のクラックの発見方法について

コンクリートのひび割れや剥離調査は赤外線熱画像法で診断

なぜ外壁診断調査は必要なのか?

  • 外壁調査物件

長崎県某市公的施設 赤外線外壁調査

茨城県老人介護施設 赤外線および打診外壁調査

茨城県某ホテル 打診による内壁調査

茨城県 公共施設小学校 赤外線外壁調査

福井県某合同庁舎 改修前の打診調査

神奈川県横浜市某高校 赤外線外壁調査

神奈川県横浜市某小学校 赤外線外壁調査

神奈川県横浜市某中学校 赤外線外壁調査

神奈川県某老人介護施設 赤外線外壁調査

神奈川県某市市民文化センター 赤外線外壁調査

神奈川県某マンション 改修計画用外壁打診調査

神奈川県某マンション ロープブランコ打診調査

東京都港湾施設 赤外線カメラ外壁調査

東京都港区某マンション  ロープブランコ打診調査

東京都港区某ホテル 外壁補修

東京都港区某ビル ロープブランコによる外壁打診調査

東京都港区オフィスビル ロープブランコ打診調査

東京都港区 マンション ロープブランコによる打診目視調査

東京都某港湾受電所 赤外線カメラ外壁調査

東京都某新聞社  ロープブランコ打診調査

東京都某大学 赤外線カメラ外壁調査

東京都某国立学術研究所 ロープブランコ外壁打診調査

東京都某公共施設 ロープブランコ打診調査

東京都杉並区某マンション  ロープブランコ打診調査

東京都杉並区 マンション 外壁工事

東京都医療施設  無足場工法ロープブランコ外壁打診調査

東京都中央区オフィスビル 外壁改修工事

東京都世田谷区某ホテル 外壁打診診断調査

東京都世田谷区 マンション 無足場工法ロープブランコ外壁打診調査

東京都三鷹市マンション ロープブランコ打診調査

東京都オフィスビル 無足場工法外壁改修工事

東京都 私立大学 赤外線外壁調査

札幌市某マンション ロープブランコによる外壁調査

新潟県港湾施設 外壁打診調査

岡山県岡山市 ホテル 赤外線外壁調査

大阪府 特別養護老人ホーム 赤外線外壁調査

埼玉県某市老人ホーム 赤外線外壁調査

埼玉県某市市民センター 外壁全面打診調査

埼玉県某市公的施設 外壁全面打診調査

埼玉県某市コミュニティセンター 外壁全面打診調査

埼玉県某小学校 赤外線カメラ外壁調査

埼玉県某多目的ホール 外壁全面打診調査

埼玉県某介護老人保健施設 赤外線外壁調査

埼玉県某中学校 赤外線外壁調査

埼玉県某マンション 赤外線カメラ外壁調査

埼玉県某マンション 外壁赤外線調査

埼玉県某マンション  無足場工法ロープブランコ外壁打診調査

埼玉県戸田市 ホテル 無足場工法ロープブランコ外壁打診調査

埼玉県川口市某ビル ロープブランコによる外壁補修工事

埼玉県公的施設 赤外線外壁調査

埼玉県さいたま市 マンション 赤外線外壁調査

千葉県四街道市中学校 赤外線外壁調査

北海道某庁舎 赤外線外壁調査

兵庫県尼崎市 ホテル 赤外線外壁調査

京都府某大学 赤外線外壁調査

京都府 商業施設 赤外線外壁調査